その昔、某ジョイポリスで大学時代の1年半ほどアルバイトをしておりました。
その時の体験談や裏話などをつづっています。
入るまでの面接編
ジョイポリスにはオープニングスタッフとして入りました。以前からジョイポリスでバイトしてみたかったのです。
夏のある日、ジョイポリスオープンの求人募集を発見して、これは入らねば!と衝動的に応募してしまったのでした。
がしかし、面接に行って説明を聞くと遅番で仕事に入った場合は必ず0時まで働かないといけないことが発覚しました。
大学が終わってからの時間は遅番でしか働けません。
ちょっとくらい退社時間の調整がきくんだろうなーと思っていた私は、そこでやる気減退です。うちに帰ったら深夜1時ですよ。当時20代前半の娘がそんな時間に夜道を歩くなど、けしからん時間です。
もう受かっても落ちてもどっちでもいいや、と思ってとりあえず面接して帰りました。
が、結構な応募倍率の中、なぜか通ってしまいました。
これは入ってから知ったんだけど、面接のチェック項目で「センス」「自己主張」など、細かなのがたくさんあったことが発覚して、ちょっとゾっとしました。
そんなとこまで見られてたのか。てか、そこまでチェックしてなぜ私が採用されたんだろう…。
研修編
そんなこんなでご縁をいただき、1ヶ月間の研修へ。
1年半のジョイポリス生活で何が一番楽しかったって、この研修ですよ。
当初メダルフロア配属だった私は、ルールを覚えなきゃいけないのでメダルゲームやり放題。もう今じゃすっかり飽きて、自分でお金払ってまでやろうという気は起こりません。
メダルの他にも、アミューズ機全般も担当なので、謎の人相鑑定機とか、手相占いとか、カーレース系とか、あらゆるものを試しました。
とある占い機は、中にWindowsのパソコンが入っていて、朝起動し、夜にシャットダウンしていました。
研修も仕上げになると、スタッフがスタッフ役とお客様役に分かれて擬似運営みたいな感じでシミュレーション研修したのがおもしろかったです。文化祭みたいなノリです。
全部じゃないけど、もちろんアトラクションもただで遊べます。まだ一般市民が体験したことのないアトラクションをやれるというのは、ジョイポリスファンとしては優越感があって魅力的でしたね。
でも研修だから、実際の来客場面を想定していろいろ文句言ったりしなきゃいけないんですよ。
「ちょっともう30分も並んでるんだけど、順番まだぁ?座っていい?」とか「何で身長制限でうちの子が乗れないの!!」とか。しかしオープンしてからそんな文句を言うお客様には当たったことないですけどね。
そういえば、研修で1回ひどい目にあったんですよ!
体力を競うようなアトラクションがあって、それがハンマーで的を叩いて力を計る方式になっていたんです。
で、それがまだ研修中は試作の段階だったらしく、思いっきりぶったたいたら、そのままの力で跳ね返ってきた!
結果は、ご想像の通りです。目んたまの辺に当たって、はれました…。きつい。
病院行くほどでもなくあざにならなかっただけまだ良かったけど、今考えたら労災ですよね。治療費もらえば良かった。
噂によると、プレオープン(正式オープン前の関係者招待)の時は同様のアクシデントで鼻の骨を折ったかわいそうな社員が出たとか。うーん、セガの危機管理体制…。
身に着けたワザ編
ジョイポリスは時給は安いんだげど、こんな技を身につけましたよ。
あなたも身につけたかったら、ジョイポリスで働いてみよう!
レース実況術
アトラクションではマイクでレース実況もやっていました。
バイト中の私しか知らない人にはたいがい信じてもらえないんだけど、それまでマイクでしゃべるのなんて大の苦手、ましてや大勢の人前でレースの実況なんて考えられない人間だったんですわ。
しかし、どっかで、特にジョイポリスでそういうことやってみたいとはずーっと思っていたわけで、それなりの素質はあったのかなあ。研修の時ちょっと実況やらされたんだけど、全然何しゃべっていいかわかんないの。つくづくテレビの実況解説者を尊敬したもんでしたよ(笑)
それが程なくして、「おーっとレッドが後ろから追い上げて、1位でごーーるいーん!!おーめでとうございまーーす!!イエー!」とかやってたんだから、変われば変わるもんです。
普段の私はおとなしい生き物です。
館内放送のアナウンス
これは主にメダルゾーンでの閉館間近の仕事だったんだけど、貸し出し終了の案内放送なんかをいわゆるデパートの館内放送チックにしゃべるのです。
オープン当初はメダルの遅番ばっかり入ってたから、ほとんどそれが私の仕事でしてね。これもまた最初はどっからこんな声出すんだべーと謎だったものです。しょうがないから、お風呂で一人で練習したりして(笑)
こちらも普段のしゃべり声は全然違う、デパートで働けるレベルの館内放送声でしゃべれるようになりました。
当時、携帯の留守電応答メッセージをこの館内放送風にして吹き込んでたら、誰一人私がしゃべってるって気づかないどころか、信じてすらくれなかったもんなあ…。
メダルプレイ技術
研修編でも書いたように、研修中はとにかくメダルやりまくり。そして早番で入ると、朝のメダル詰まりチェックという仕事があって、投入口にちゃんと入るか、飲み込まれたりしないか調べるのです。
で、ついでにボタンのチェックもかねてプレイするんだけど、そのせいで妙なカンが養われていきました。
いくら使っても懐が痛まないってのもあるのでしょうが、往々にして大量に当たってしまうことが。最高記録は、ビデオポーカーで1枚かけて、ダブルアップでどんどん増えて、最終的に8000枚まで行ったことです。もちろんたくさん払い出すと機械の中のメダルがなくなるから、なくなるまでやったからなのですが。
普通は恐くなって1000枚も出ればやめますよね。
大学卒業で退職
最後はもう深夜に帰宅するのがきつくなって、月2回くらいしかシフトを入れませんでした。
たまに出勤するとセガ社員に「レアキャラが来た!」と言われていました。そんなんでも特にクビにならずに大学卒業まで在籍させてもらえました。テーマパークとゲーム好きには楽しいバイトだったのでやって良かったです。